代表挨拶

代表取締役 八田 麻紗子

代表取締役

八田 麻紗子

1980年生まれ・東京都出身。東京大学大学院工学系研究科修了。
在学中、アジア開発銀行本部(フィリピン・マニラ)のインターン生として、交通インフラ整備がもたらす経済格差縮小効果について研究。以降、人々が均等な機会を得て経済を活性化させ共に豊かになる、そんな社会の仕組みづくりがライフワークに。
修士修了後、約8年間に渡り交通計画分野のコンサルタントとして、主に開発途上国の物流改善案件に従事。その後、大手総合商社に転職し、約7年間モビリティ分野の新規事業開発や商品販売に携わる。2021年11月、株式会社ミールセレクトを設立。
フードコーディネーターとしての顔をあわせ持つ。

新しいより良い時代に向かう、
仕組みを創り広めていきたい

近年、日本社会の人々のライフスタイルは、著しく変化しつつあります。コロナ禍を経て在宅勤務が増加・定着し、人々の働き方は大きく変化しました。移動に対する人々の意識も変わり、週5日の通勤に付随したエキナカ・エキチカでの買い物や飲食の機会も減りました。EC化が進み、人が移動しなくともモノが自宅に届く便利な社会が訪れ、これまで移動ルーティンに費やしていた時間を、より有効に活用できる社会が訪れるのではないかと期待が高まりました。

しかしながら、自分自身の生活に目を向けてみると、通勤の負荷から解放される一方で、料理をはじめとした家事の負担が大幅に増大していることに気づきました。通勤途中にエキナカ総菜を買っていた頃に比べ、在宅で働きながら毎日三食自炊することがどれだけ大変なのか、初めて身をもって知りました。デリバリーサービスや、既存の総菜宅配サービス、ミールキットなどを片っ端から試してみたものの、どれも価格と品質・料理の時短効果のバランスに納得することができませんでした。そんな中で、「美味しく栄養バランスの良いエキナカ総菜を送料無料で自宅に届けられないか?」と考えたことが、ミールセレクトのサービスをつくることになったきっかけです。

同時に、既存の多様な食品ECを試す中で、「忙しく働く女性の目線で開発されているものがどれだけあるのだろうか」と感じたことが、私自身に独立・起業を決意させました。世の中には、共働き家庭や女性の家事負担の低減をうたう食の商材があふれているのです。「なのにどうして、ミールキットの平均調理時間は20分もかかるのか。」「調理方法を覚えて手慣れたころに、どうして商品が切り替わってしまうのか。どうして鍋・フライパンなどの洗い物が多い献立ばかりなのだろうか。」と考えました。社会で活躍しながら小さなお子さんを持つ女性の友人知人に話しを聞いてみると、より深刻にその課題をとらえていることがわかりました。そして、「女性が必要とする新しいサービスを本来望むかたちで構築したいのならば、女性自身が先導して実践する必要があるのではないか」という、私自身の結論に至りました。

ミールセレクトを設立してから本日に至るまで、男女を問わず本当に多くの方々に応援していただき支えられていることに日々感謝しています。そしてその根底には、私たちミールセレクトが社会をより良くするためのサービスの構築を目指し努力していること、そのことを多くの方々に理解していただけていることがあると考えています。私自身、まだまだ未熟ではありますが、支えてくださる皆さまのお力添えに感謝しながら、これまでの人生で培った交通・物流計画の知見や新規事業開発の経験などを最大限に活かし、そして女性目線を大切にしつつ、ミールセレクトのサービスを完成させ広めていきたいと考えています。

令和4年8月25日
株式会社ミールセレクト
代表取締役 八田 麻紗子